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ノートン・モーターサイクルズ、EICMA 2025で新製品とブランド再生を発表

  • 4つの新型「Manx」と「Atlas」モデルが戦略的再生を主導
  • ノートンの歴史に忠実でありながら、この劇的な変革を象徴する新ロゴ
  • 多額の資本投資、厳格なエンジニアリング規律、そして国際的な展開に支えられた再生
  • 2026年初頭のフラッグシップモデル「Manx R」に向け、従業員数を25%拡大
  • 英国、米国、インド、欧州で200を超えるショールーム展開を計画

ミラノ--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- ノートン・モーターサイクルズは、EICMAにおいて「再生戦略(Resurgence Strategy)」を発表しました。この長期的な戦略は、2020年4月にノートン・モーターサイクルズを買収して以来、TVSモーター・カンパニー(TVS)が行ってきた多額の投資を基盤としています。5年の歳月をかけて築かれたこの再生は、「デザイン」「ダイナミクス」「ディテール」というノートンの中核的価値を融合させた革新的な新モデル群によって推進され、世界で最も魅力的なモーターサイクルを創出することを目指しています。

ソリハルにある旗艦製造拠点および本社への2億ポンド超の投資の恩恵を受け、ノートン・モーターサイクルズのTVSグループ内での再生は、慎重かつ戦略的なブランド再構築として進められています。この再生戦略は、懐古的なマーケティングの言葉に頼るものではなく、多額の投資、卓越したエンジニアリング、独自のデザイン、そして過去を礎に未来のノートンの立ち位置を形づくる革新的な新モデル群に支えられています。

2021年に開設されたノートンの新ソリハル拠点は、この変革を具現化する存在です。研究・開発・デザインのグローバル拠点として機能し、年間8000台のモーターサイクルを生産できる規模を有しています。この拠点は、TVSの幅広い製造システムおよびサプライチェーン基盤の恩恵を受けながらも、英国における独自のデザインおよびブランド管理を維持しています。新型「Manx」モデルラインの生産開始に向けた拡張および再設備投資により、従業員数は25%増加しました。

フラッグシップモデル「Manx R」と「Manx」の世界初公開は、ライダーを中心に据えた革新性と独自のデザインを、ノートンならではの流儀で融合させた4つの新型モデル群による明確なロードマップの始まりを示しています。

スポーツモデル「Manx」と「Manx R」は、技術革新、情感に訴えるデザイン、そして実走性能へのノートンの揺るぎないこだわりを体現しています。新型「Atlas」と「Atlas GT」はミドルウェイトのアドベンチャーバイクであり、オンロードとオフロードのいずれでも高い性能を発揮する、タフでトルクフルなマシンというコンセプトを新たに蘇らせます。

ノートンの再生は、ブランドの精神を未来志向かつ現代的なデザインで表現した新しいロゴによって象徴されています。この新ロゴは、ノートンの歴史に忠実でありながら、新時代にふさわしい姿を体現しています。そのデザインは、過去5年間における同社の形成期の取り組みから着想を得ています。

ヘリテージ

1898年、ジェームズ・ランズダウン(愛称「パー」)・ノートンによって創業されたノートンは、当初はバーミンガムのバイクメーカーではなく、黎明期にあった二輪産業向けの金具や部品を供給する企業として歩みを始めました。1902年には、小型クレマン製エンジンを搭載した初の本格的なモーターサイクル「Energette」を製造し、1908年までには自社製の単気筒エンジンを搭載したマシンの生産を開始しました。その後数十年にわたり、ノートンは複数の所有者による経営や財務上の波乱、デザイン革命を経ながらも、常に技術革新と高い志という二本の柱を支えとして進化を続けてきました。

創業当初から、ノートンのエンジニアリング・アイデンティティは、実験精神とパフォーマンスによって形づくられてきました。1921年の先駆的な「Model 1」は、課税区分で4馬力に分類されたことから「Big Four」と呼ばれ、1927年にウォルター・ムーアが設計した「Norton CS1」とともに、サイドバルブ単気筒からオーバーヘッドバルブおよびOHC(オーバーヘッドカム)設計への転換を象徴しました。その後、ノートンはレースの舞台でも成功を収め、1931年から1939年の間に開催された500ccシニアTTで9戦中7勝を挙げ、信頼性とスピードの両面でその名声を確立しました。

ビジョン

「ノートンは、デザイン、開発、エンジニアリングの拠点を英国に置く誇り高き英国ブランドです。そしてTVSモーターを通じて、いまやグローバルな製造・流通ネットワークの基盤を有しています。私たちの再生は、世界で最も尊敬されるモーターサイクルブランドの一つとして、過去に縛られることなく、その伝統を未来へと受け継ぎ、グローバルなモーターサイクル業界における新たな役割と立ち位置を明確なビジョンのもとに示す戦略的変革の証となるでしょう。」
― リチャード・アーノルド(ノートン・モーターサイクルズ エグゼクティブ・ディレクター)

「この5年間で、TVSはノートンの次章に向けて2億ポンドを超える投資をしてきました。ノートンの再生は、同社の歴史に根ざしたデザイン、ダイナミクス、ディテールという中核的価値に基づき、世界で最も魅力的なモーターサイクルを創り出すというビジョンのもとで進められています。ノートンは、これらの特質を継承し、世界中の洗練されたお客様に向けて現代的な形で体現しながら、未来へと歩みを進めていきます。この大胆なビジョンを実現するために、私たちは世界トップクラスのチームを結成しました。英国の専門知識を最大限に生かしつつ、複数の国や業界、分野から集まった国際的な人材を結集し、新たなノートンの章に向けて力を合わせています。」
― スダルシャン・ヴェヌ(TVSモーター・カンパニー 会長)

TVSモーター・カンパニー(TVS)は、世界で最も高く評価される先進的なモーターサイクルメーカーの一つです。巨大なTVSグループの旗艦企業として、1世紀以上にわたる産業的遺産と現代的なエンジニアリング文化を融合させ、精度、信頼性、革新性への揺るぎないこだわりを貫いています。

ノートンの当面の商業的焦点は、英国、欧州、米国といった伝統的な主要市場での再確立にあります。同時に、インドおよび東南アジアにおけるTVSの市場基盤を活用し、より広範な顧客層の構築にも取り組んでいます。その目標は急速な拡大ではなく、規律ある成長です。品質、信頼性、整備性、法令遵守のいずれもが常に最優先事項となります。ノートンが直面する再生の課題は、そのモーターサイクルが美しく魅力的であるだけでなく、同様に堅牢で洗練されていることをライダーと規制当局の双方に証明することです。

イノベーション

ノートンの歩みは、常に先駆的なイノベーションの物語です。1950年代に、軽量かつ高剛性を両立させた溶接式ツインループ・クレードル構造の「フェザーベッド」シャシーを開発し、堅牢なManxモデルをマン島TTで無敵の存在へと進化させたときも、また、1989年にスティーブ・スプレイがブリティッシュ・フォーミュラ1選手権で優勝を飾ったロータリーエンジン搭載レーサー「RCW588」を送り出したときも、イノベーションこそがモーターサイクル界におけるノートンの地位を築き上げてきた原動力であり続けています。

デザイン

ジャガー・ランドローバーで培った現代ラグジュアリーの豊富な経験を活かし、チーフ・クリエイティブ・アドバイザーのジェリー・マクガバンは、ノートンのデザイン責任者サイモン・スキナーと緊密に連携し、洗練された新しいデザイン方向性とブランド・アイデンティティを軸とした再生戦略を策定しました。その包括的なアプローチは、4つの新型モデル全体をひとつの完結したデザイン体として捉えることから、「Manx R」の精密加工されたフットコントロールやステアリングヨークのローレット加工の質感に至るまで、あらゆる領域に及んでいます。

デリバリー

新型「Manx」と「Atlas」各モデルラインは、英国、イタリア、インドの研究開発拠点に所属する約200名の優れたデザイナーとエンジニアによる共同成果です。開発開始当初から、精密なエンジニアリングとノートンのデザイン理念がいかに密接に連携し、ライダーとマシンの間に情感的なつながりを生み出すかに焦点を当ててきました。

これらの新型モデルの展開を支えるため、ノートンは欧州、アジア、北米の主要な新市場へディーラーネットワークを大幅に拡大しています。2026年シーズン初頭には、世界200か所を超える拠点で販売およびアフターサービスを開始し、ノートンの象徴的なラグジュアリーブランドとしての地位にふさわしい顧客体験を提供します。

モデルラインアップ

Manx R ― モダン・スーパーバイクの未来
「Manx R」は、パフォーマンス、ラグジュアリー、そして感情を2輪の上で大胆に再定義したモデルです。公道走行を前提に開発され、妥協のない精度でスリリングな実走ダイナミクスを実現します。クラス最高レベルのトルクとアダプティブ・インテリジェンス、そして英国の職人技が息づくデザインにより、「Manx R」は一体感にあふれ、応答性に優れたエキサイティングな走りを提供します。これは単なるモーターサイクルではなく、ライディング体験がどうあるべきかという現代的なビジョンそのものです。

Manx ― 洗練された力強さ
「Manx」は、パフォーマンスそのものを具現化したモデルです。「Manx R」と同じデザイン哲学から生まれ、ストリート向けに再構築されました。優れたエンジニアリングの信頼性と五感に訴えるエネルギーを兼ね備え、強い感情を呼び起こします。直立したライディングポジション、トルク豊かなパワーデリバリー、そして無駄をそぎ落としたデザインにより、単に速く走るためのバイクではなく、魂を揺さぶるマシンです。

まさに、虚飾のない真のパフォーマンスです。すべてのディテールには意図があり、すべての走りが没入体験です。直感的なエレクトロニクスから洗練されたライディングポジションに至るまで、「Manx」はあらゆる速度域、あらゆる環境でスリリングな走りを実現するよう設計されています。

Atlas ― イギリスの万能ツール
「Atlas」は、タフな走破性能とモダンなデザインを融合させたモデルです。日常の探求をより豊かにし、非日常の冒険を可能にするよう設計されています。

軽量なシャシーと柔軟で応答性に優れたパワーユニットを組み合わせ、高度な電子制御システムを備えることで、「Atlas」はあらゆる地形でライダーに確かな自信をもたらし、次なる挑戦へと駆り立てます。

Atlas GT ― ラッシュアワーを制し、地平線を追え
「Atlas GT」は、オンロードでの多用途性と洗練されたデザインを完璧に融合させたモデルです。日常の通勤から壮大なツーリングまで、あらゆる場面で理想的な相棒となるように設計されています。

俊敏なフレームと軽量なアルミホイールに、個性あふれるエンジンと高度なライダー向け電子制御システムを組み合わせることで、「Atlas GT」はあらゆる道を走破する自信をライダーに与えます。果てしなく続くハイウェイも、流れるようなコーナーも、都市の喧騒さえも軽やかに駆け抜けます。

本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。

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