-

セルトリオン、EADV 2025でOmlyclo™の欧州販売開始を発表

  • セルトリオンの欧州初でありかつ唯一のオマリズマブのバイオシミラーであるOmlyclo™をノルウェーで販売開始し欧州各国へ順次展開
  • 慢性特発性蕁麻疹(CSU)を対象としたOmlyclo™(CT-P39)のグローバル第Ⅲ相臨床試験の結果が、2025年欧州皮膚科学性病学会(EADV)総会のサテライトシンポジウムで発表
  • セルトリオンは、セクキヌマブのバイオシミラー候補、CT-P55の良好な臨床試験結果を示し、拡大する皮膚科領域でのポートフォリオの強さを強調
  • Omlyclo™の発売により、セルトリオンは免疫および皮膚科学分野における革新的でアクセスしやすい治療の推進への取り組みを強調

韓国、仁川--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- セルトリオンは、2025年9月17日から20日までフランス・パリで開催された欧州皮膚科学性科学会(EADV)総会にて、免疫皮膚科学分野におけるバイオシミラーポートフォリオ拡大への長年の取り組みを示しました。欧州委員会(EC)が2024年5月に欧州初でありかつ唯一のオマリズマブのバイオシミラーであるOmlyclo™を承認したことを受け、同社はOmlyclo™をノルウェーで販売開始し、その後欧州各国へ順次展開します。

セルトリオンは、特に慢性特発性蕁麻疹(CSU)における皮膚科学分野での知識と理解の発展に向けた取り組みの一環として、Omlyclo™のグローバル第Ⅲ相臨床試験の結果を発表するサテライト・シンポジウムを開催しました。グローバル第Ⅲ相臨床試験にはCSU患者619人が参加し、40週まで追跡調査が行われました。患者は4週ごとに300mgまたは150mgのOmlyclo™、もしくは先行バイオ品を投与される群に無作為に割り付けられました。12週以降、Omlyclo™を投与された患者は同じ治療を継続し、当初300mgの先行バイオ品を投与された患者は、1:1の比率でOmlyclo™へ切り替えるか先行バイオ品を継続投与するか再度無作為に割り付けられました。24週から40週までは投与はせずに観察がされました。その結果、Omlyclo™は投与期間および投与終了後の観察期間のいずれにおいても、先行バイオ品と同等の有効性と安全性を示しました。1,2

「CSUのような免疫性の皮膚疾患は、患者の生活の質(QoL)に大きな影響を与え、精神的・感情的な健康、社会生活、日常生活、さらには経済的安定性など、さまざまな側面に影響を及ぼします」と、ドイツのInstitute of Allergology, Charité- Universitätsmedizin Berlinの副所長、Martin Metz教授(医学博士)は述べています。「EUにおけるオマリズマブ・バイオシミラーの発売は、時宜を得た極めて重要なものであり、患者や医療提供者にとってより必要に応じた選択肢を提供します。Omlyclo™の臨床試験は安全性と有効性の評価項目を明確に達成しており、対象となるすべての患者に確かな希望をもたらすものです。」

セルトリオンのシニア・バイスプレジデント兼欧州ヘッドの、Taehun Haは次のように述べました。「今年のEADV総会において、セルトリオンは欧州初でかつ唯一のオマリズマブのバイオシミラーであるOmlyclo™について、その同等性を裏付ける質の高い臨床エビデンスを提示し、先行品からOmlyclo™への切り替えが安全であることを医師に保証することで、皮膚科医からの信頼をさらに強めました。バイオシミラーに特化した企業として、私たちは医療の専門家との長期的な信頼関係を構築し、欧州市場における存在感を強化し続けます。」

免疫学分野への取り組みをさらに進めるため、セルトリオンはセクキヌマブを先行バイオ品としたバイオシミラー候補、CT-P55の結果を発表しました。CT-P55は健常被験者において、セクキヌマブと同等の安全性プロファイルを示しました。3

Omlyclo™の発売により、セルトリオンの皮膚科領域ポートフォリオは、Remsima™(インフリキシマブ)、Remsima™ SC(皮下注インフリキシマブ)、Yuflyma™(アダリムマブ)、SteQeyma™(ウステキヌマブ)、そしてOmlyclo™(オマリズマブ)の5製品となり、免疫に関連した皮膚疾患の治療における同社の存在感をさらに強化しています。セルトリオンは、CT-P55を含むバイオシミラー候補の開発を進めるとともに、この治療分野における市販後活動を拡大し、皮膚科領域での地位をさらに固めていく計画です。

編集者各位

Omlyclo™(オマリズマブ)について

Omlyclo™は、Xolair®(オマリズマブ)を先行バイオ品とした欧州委員会(EC)での承認第1号の抗IgE抗体バイオシミラーです。EUにおいて、Omlyclo™はアレルギー性喘息、慢性特発性蕁麻疹(CSU)、および鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎(CRSwNP)の治療が適応になります。

CT-P55(セクキヌマブのバイオシミラ候補)について

CT-P55は、セルトリオンが開発中のセクキヌマブのバイオシミラー候補です。セクキヌマブは、インターロイキン-17Aを選択的に標的とするヒト型モノクローナル抗体であり、中等度から重度の乾癬の治療において、早期から高い有効性を示し、持続的な効果と良好な安全性プロファイルが確認されています。4CT-P55は現在、グローバル第Ⅲ相臨床試験が進行中です。

セルトリオンについて

セルトリオンは、世界中の人々の生活を改善する革新的な治療薬の研究、開発、製造、販売を専門とするバイオ医薬品のリーディング・カンパニーです。セルトリオンは、世界初のモノクローナル抗体バイオシミラーを上市したパイオニアとして知られています。当社のグローバルな医薬品ポートフォリオは、免疫学、腫瘍学、血液学、眼科学、内分泌学など幅広い治療分野に対応しています。さらに、バイオシミラー製品にとどまらず、画期的な新薬の開発を進め、科学的イノベーションの可能性を広げ、高品質な医薬品を提供することに取り組んでいます。詳細は当社ウェブサイトwww.celltrion.com/en-usをご覧いただき、最新のニュースやイベントはLinkedInInstagramXFacebookの公式アカウントでご確認ください。

将来の見通しに関する記述

本プレスリリースに記載されている特定の情報には、セルトリオンとその子会社に関する将来の事業や財務業績、ならびに将来の出来事や動向に関する記述が含まれており、証券法に基づく将来の見通しに関する記述とみなされる場合があります。これらの記述は、「準備する」、「希望する」、「今後」、「計画する」、「目指す」、「立ち上げる」、「準備している」、「取得でき次第」、「可能性がある」、「目指して」、「かもしれない」、「確認され次第」、「することになる」、「取り組んでいる」、「なる見込みである」、「利用できるようになる」、「可能性を秘めている」、「見込む」などの語句、またはそれらの否定形、あるいはこれらに類似する用語によって識別される場合があります。

さらに、当社の代表者は将来の見通しに関する発言を口頭で行う場合があります。これらの発言は、セルトリオンとその子会社の経営陣の現在の期待および特定の前提に基づいており、その多くは当社の管理範囲外です。

将来の見通しに関する記述は、潜在的な投資家に対し、セルトリオン経営陣の将来に関する考えや意見を理解し、それを投資判断の一要素として利用できるようにするために提供されています。これらの記述は将来の業績を保証するものではなく、過度に依拠すべきではありません。

このような将来の見通しに関する記述には、必然的に既知および未知のリスクや不確実性が含まれており、その結果、実際の業績や財務成績は、これらの記述に明示または暗示された将来の見通しや業績・結果と大きく異なる可能性があります。

セルトリオンとその子会社は、状況や経営陣の見積もりや意見が変更された場合であっても、適用される証券法で義務付けられている場合を除き、将来の見通しに関する記述を更新する義務を負いません。

商標

Xolair®は、ノバルティスAGの登録商標です。

考文

1 Sarbjit Singh Saini et al., CT-P39 Compared With Reference Omalizumab in Chronic Spontaneous Urticaria: Results From a Double-Blind, Randomized, Active-Controlled, Phase 3 Study. Available at: https://onlinelibrary.wiley.com/doi/pdf/10.1111/all.16446?msockid=30d535870b30638b14c920090a18627c [Last accessed August 2025]

2 Grattan C et al., Efficacy and safety of CT-P39, an omalizumab biosimilar, in chronic spontaneous urticaria: 16-week follow-up study. Clin Transl Allergy. 2025 Jun;15(6):e70069.

3 Hasunuma et al., Pharmacokinetics, Safety and Immunogenicity comparision of Secukinumab Biosimilar (CT-P55) with Reference Secukinumab in Healthy male Subjects. E-poster presentation (abstract no. 122) Presented at EADV 2025.

4 Karle et al.,“Secukinumab, a novel anti-IL-17A antibody, shows low immunogenicity potential in human in vitro assays comparable to other marketed biotherapeutics with low clinical immunogenicity.” mAbs. 2016;8(3):536-50. doi:10.1080/19420862.2015.1136761

本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。

Contacts

For further information please contact:
Donna Gandhi

dgandhi@hanovercomms.com
+44 (0) 7827 053 502

Celltrion



Contacts

For further information please contact:
Donna Gandhi

dgandhi@hanovercomms.com
+44 (0) 7827 053 502

More News From Celltrion

セルトリオンが、RoActemra® (トシリズマブ)のバイオシミラーである「Avtozma®(CT-P47)」のEC承認を取得

韓国、仁川--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- セルトリオンは、欧州委員会(EC)からAvtozma® (CT-P47)の販売承認を取得したことを発表しました。同製品は、RoActemra®(トシリズマブ)を先行品とするバイオシミラーです。Avtozma®は、中等度から重度の活動性関節リウマチ(RA)、全身型若年性特発性関節炎(sJIA)、多関節型若年性特発性関節炎(pJIA)、および巨細胞性動脈炎(GCA)を含む、先行バイオ医薬品のすべての適応症について承認されました。1この承認により、セルトリオンの免疫領域の製品ポートフォリオがさらに拡大し、強化されます。 セルトリオン欧州担当シニア・バイス・プレジデント兼責任者のハ・テフンは、次のように述べました。「RoActemra®のバイオシミラーであるAvtozma®が今回承認を取得したことは、免疫疾患において安価で効果的な治療法を欧州の医療システムに提供するという、セルトリオンの使命における重要な一歩となります。私たちは、当社の統合的なオペレーションを活用することで、サプライチェーンの安定性を強化し、欧州の医療...

セルトリオンが第20回 欧州クローン病・大腸炎会議(ECCO)で LIBERTY試験の新たな事後解析結果を発表、インフリキシマブ 皮下注製剤(SC)の有効性と安全性をさらに評価

韓国、仁川--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- セルトリオンは、第20回 欧州クローン病・大腸炎会議(ECCO)にて、LIBERTY試験(LIBERTY-CDおよびLIBERTY-UC)の新たな事後解析結果を発表しました。同試験では、炎症性腸疾患(IBD)の主要な臨床的成果における治療の有効性が明らかにされています。尚、この解析はインフリキシマブ皮下注製剤(CT-P13 SC)の有効性と安全性を評価するための同社の継続的な取り組みであり、具体的には、潰瘍性大腸炎(UC)における内視鏡・組織学的寛解の達成、クローン病(CD)の全病変部位における臨床的および内視鏡的改善、クローン病および潰瘍性大腸炎における反応消失後の増量による早期の臨床的再寛解の達成、クローン病患者において、抗薬物抗体(ADA)の有無にかかわらない長期的な薬剤持続性を支持する結果を明らかにしています。3,4,5,6 LIBERTY-UC 第III相試験 事後解析(LIBERTY-UC 内視鏡・組織学的転帰) 第III相LIBERTY-UC試験の事後解析において、インフリキシマブ皮下注製剤による...

セルトリオンが欧州委員会による承認獲得、EUで2つのバイオシミラー製品のポートフォリオを拡大

韓国、仁川--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- (ビジネスワイヤ) -- セルトリオンは、欧州委員会(EC)から2つのバイオシミラーにおいて3つの製品の販売承認を取得したと発表しました。承認を受けたEydenzelt® (CT-P42、アフリベルセプト)は、Eylea®のバイオシミラーであり、新生血管(滲出型)加齢黄斑変性(AMD)、網膜静脈閉塞症(RVO:分枝RVOまたは中心RVO)に伴う黄斑浮腫、糖尿病黄斑浮腫(DME)、および近視性脈絡膜新生血管(myopic CNV)を含む複数の網膜疾患の治療に使用されます。Stoboclo® およびOsenvelt® (CT-P41、デノスマブ)は、Prolia®およびXgeva®のバイオシミラーであり、これらの先行バイオ医薬品のすべての適応症で使用されます。欧州委員会による承認を獲得したことで、セルトリオンのバイオシミラー・ポートフォリオは、骨関連疾患、眼科などの複数の治療領域にわたり拡大されました。 セルトリオン欧州担当シニア・バイス・プレジデント兼責任者であるハ・テフンは、次のように述べました。「セルトリオン...
Back to Newsroom